仕事場で同盟関係を築くための6つの方法

仕事場で同盟関係を築くための6つの方法

Lean In Tips for Women

How to Be a Workplace Ally
仕事場同盟関係を築くため6つの方法

「女性はお互いを助け合わない」――誰しもがこんな言葉を一度は聞いたことがあるでしょう。しかし、そんなことは決してありません。女性同士でも仕事場でパワフルな同盟関係を築く事は出来るのです。また、日常的に出来る簡単な事で、同僚の女性を励まし、支えてあげる事が出来ます。女性同士が協力すれば、公平な競争の場を作り上げ、より早くキャリアアップをすることが出来るのです。


1.Make Sure Women’s Ideas are Heard 「女性のアイデアが尊重されるようにしましょう」

Situation シチュエーション
ミーティングの場で同僚達を平等に観察してみると、より多くの男性が前や真ん中の席に座る一方、女性は机の端や部屋の隅など、影響力をもたらす場所から離れた所に集まりがちである事にきっと気づくでしょう。また、グループディスカッションでの発言時間は女性の方が男性よりも一般的に少なくなっています。私たちは、女性と男性の両方から発言を妨害され、例え発言出来たとしても、出した意見は軽んじられてしまいます
Solution ソリューション
ミーティングの際は、最前列の真ん中に座り、積極的に発言しましょう。そうする事で、あなた自身が良い手本となるのです。また、女性の同僚達にも同じことをするよう促し背中を押してあげましょう。そして、ミーティングが始まったら話の持っていき方を意識しましょう。例えばもし、女性の発言が途中で止められたり、誰かに口を挟まれたりしていたら、彼女の意見を最後まで聞きたいという事を主張しましょう。そして、女性が出したアイデアを誰かが自分のものにしようとしていたら、誰が最初にそのアイデアを出したかを皆に思い出させてあげましょう。例えば、――とてもいいアイデアですね。…ケイティ、この案を話し合いの場に出してくれてありがとう――と。また、女性の同僚が会話に入っていくのに手こずっている時は、違う視点からの意見も聞いてみたいと提案してみましょう。あなたが女性の同僚を助けると言う事は、彼女たちに利益をもたらすだけでなく、あなた自身も、リーダーとして見られという結果を得られます。そしてなにより、ミーティングが最も効率的に機能するのは、参加者全員の考えが尊重されている時なのです。
Did You Know? (知っていましたか?)
女性が沈黙を保っている間に、私たちのステータスはどんどん脅かされています。話しあいの場で発言が少ない女性は、影響力が低いとみなされてしまうのです。4


2.Challenge the Likability Penalty  「好感度問題に立ち向かいましょう」

Situation
女性は男性が経験しえないダブルスタンダードに直面しています。男性の場合は、自己主張をし、自信を持つことを期待されるため、彼らがリーダーシップを取ることを同僚たちは喜んで受け入れます。一方女性は、面倒見がよく、協調性が高い事を求められるため、女性がリーダーシップを取る事は期待に背く事になり、結果的に男性・女性の両者から反発を受けることになります。 更に問題なのは、女性が自分の仕事能力を印象付けるためには、自分を強く主張する必要があるという事です。この好感度問題は女性が仕事上でのパフォーマンスや一般的な評価をされる際に表面化する傾向にあります。もし、女性が率直な意見を言ったり、自分の意見を主張したりすると、「挑戦的」で「野心的」だと思われます。しかし、男性が同様な事をしても、「自身に満ちていてたくましい」と評価されるだけなのです。
Solution
もし、女性が「威張り散らしている」や「わめいてる」等と言われているのを耳にしたら、具体的に彼女が何をしたのかを説明するよう求め、そしてこう尋ねましょう。「もしそれが男性でも、あなたは同じことを言いますか?」と。おそらくたいていの場合、答えは“ノー”でしょう。そして、あなた自身が女性の同僚へ批判的な評価を下しかけている時も、同じ質問を自分自身に問うてみましょう。多くの場合、彼女たちはただ自分の仕事をしているだけです。
Did You Know? 知っていましたか?
仕事場でのパフォーマンス評価に関する最近の研究によると、66%の女性が「あなたは時々角が立つような態度を取るときがある」といったネガティブなフィードバックを受けとった事があるのに対し、同じようなフィードバックを受け取った事がある男性はわずか1%未満しかいないそうです。


3. Celebrate Women’s Accomplishments 「女性が出した成果を称えましょう」

Situation シチュエーション
女性がなんらかのプロジェクトに関わったとき、成功への貢献度は軽んじられるのに対し、失敗した時の責任は男性よりも多くとらされるという事がよくあります。また、女性と男性の間では功績を認められた時の反応の仕方に差があります。女性は、「運が良かった」「ラッキーだった」と外部に成功の要因を見出す一方、男性は彼らの成功を彼ら自身の技能や才能によるものとする傾向があります。9 彼らは賞賛を自分たちのものにしているのに対して、私たちは自分で自分の価値を下げているのです。 しかし反対に、女性が自分自身の成果を称えると、今度は自己アピールが激しいといった批判を受けることがよくあります10。結果的に、仕事場での女性の貢献は気づかれないといった事態になってしまうのです。
Solution ソリューション
女性が成し遂げた成果を称える機会を探しましょう、そして女性が失敗に対して必要以上に責められている場面をみつけたら、そのことについて指摘をしましょう。出来ることならば何人かの女性とグループを作って集まり、可能な時にそれぞれが出した成果を称えあえると良いでしょう。たしかに、女性の自己PRは逆効果を及ぼしてしまいがちですが、そのような状況でも、他の女性達の素晴らしさならばアピールする事は出来ます。そして、彼女たちもあなたに同じことが出来るのです。もし、女性の同僚を誰かに紹介する機会があれば、彼女たちが持つ資格や今までに出した成果を強調しましょう。例えば、「ケイティーは、私たちの会社の最新の商品展開を担当したのですが、その商品の売り上げが今年度の他のどの企画のものよりも多かったのですよ。」といったように。
Did You Know? 知っていましたか?
ハーバード大学経済学部の博士課程の生徒が行った最新の研究によると、男性の研究者は、男女混合のチームで論文を出したとしても、彼らが単独で論文を執筆したときと同じだけの評価を受けるのに対し、女性の場合は男性研究者との共同執筆で論文を出した場合、ほとんど評価をされないということ事が分かったそうです11


4.Encourage Women to Go for It 「女性たちの挑戦を支えましょう」

Situation
女性は男性よりも自分自身に懐疑的になる傾向があります。そして、それは我々女性が特別な自信を得るための遺伝子を持っていないからではありません13。女性は、仕事場で公平ではない競争の場に立たされます。女性に対する偏見はとてもはっきりとしていて、履歴書の名前を女性から男性に変えるだけで、候補者の採用率が61%も上昇する程です。頻繁に、女性の能力は実際よりも低く見られるため、自分自身が持っている能力を証明するためにはそれ以上の働きをする必要があります。仕事場が女性にとってより厳しく、そして私たちも自分自身により厳しいため、自身は頻繁に失われます。結果的に、多くの女性が自分を売り込んだり、交渉したりする事をあまりしなくなります。
Solution
他の女性達に自信を持たせ、何かに挑戦する手助けをする機会を見つけましょう。もし女性の同僚が、新しい企画やポジションに挑戦するのは自分にはまだ早いとためらっていたら、彼女が今までどのような成果を出してきたかを思い出させてあげ、彼女が自信を持って一歩を踏み出せるまで一緒に考えつきあってあげましょう・・・または、“Fake it till she make it (成功したければ、実際にもうすでにそれが実現したかのように振る舞いなさい。)“ そして、交渉の時がきたらより多くを望むように促し、話し合いに備えてロールプレイを一緒にしてあげましょう。
Did You Know? (知っていましたか?)
男性は採用基準の60%を自分が満たしていれば仕事に応募するのに対し、女性は100%になるまで応募を待つそうです17。また、女性は賃金交渉をする頻度が男性よりも低く、交渉をしたとしても、男性の3分の2ほどの賃金上昇しか望まないそうです18。しかし、他の人のために交渉をする際は、男性と同様の結果を出すそうです。


5.Give Women Direct Feedback 「女性に率直なフィードバックをしましょう」

Situation
女性は、男性よりも少ない量の、それでいてより参考にならないフィードバックをうけとりがちです。一方男性は、彼らのパフォーマンスを向上するための詳細な助言をうけとります。女子は、「よくやりました」や「もう少し会議に参加するように」などの、より一般的で行動に移しにくいコメントをされる傾向にあります20。男性は感情的な反応を誘発する事を恐れ、女性に批判的な意見を言うことためらっているのかもしれません21。そして、これは男性だけではなく、女性自身にも言えることです。残念なことに、こういった自分自身の能力に対する他者からの情報の不足は女性が成長する速度を遅くします。何をすればいいかが分からなければ、スキルを習得して磨くのは難しくなります。
Solution
機会を見つけ、女性の同僚に彼女たちがそこから学び成長できるような助言を与えてあげましょう。そして、誰かを怒らせてしまうかもしれないという恐れを持ち続けても、彼女に何の利益もないと言う事を覚えておいてください。出来る限りいつでも、あなたからのフィードバックをもっとも効果的なタイミング、つまり、それを思ったまさにその時に彼女に伝えましょう。フィードバックをプレゼントだととらえ、色々な人にフィードバックをくれるように頻繁に頼みましょう。あなた自身は、獲得した自分自身の情報から学ぶ事が出来、また、うまくいけば、女性の同僚たちがあなたの助言を受けていい方向に進めるかもしれません。
Did You Know? (知っていましたか?)
100通の業績評価書に対する最近の分析によると、男性がうけとった改善点を指摘するコメントのうち60%が、特定の仕事の成果につながり、そのため行動を起こす事が出来るようなものであったのに対し、そのような意見は女性がうけとったフィードバックのうち40%しかなかったそうです。


6.Mentor and Sponsor Other Women 「他の女性のメンターになる」

Situation
メンターとスポンサーを持つことは成功に導くカギとなります。しかし、残念な事に、女性はそのような人達を持つ機会を逃してしまいがちです。男性は常々、共通の興味関心ごとがあるからという理由で、別の男性のメンターを引き受ける傾向にあります。事実、我々のWoman in the Workplace(働く女性)に関する研究に参加している男性のうち2/3の人が、彼らのメンターはほぼ男性であると答えています。24 加えて、彼女たちを支持し、昇進させてくれるようなメンターを。女性が持つ可能性は更に低いのです。このようなタイプのメンターが最終的に、色々な機会を与え、新たなキャリアへ続く扉を開いてくれるというのに25。そして、このような「男女間のメンターを持つ機会の格差」が、何故指導的立場につく女性の数が少ないかという問いへの一つの答えなのです。
Solution
他の女性のメンターになる事に、時間とエネルギーを費やしましょう。たとへ、あなたがまだキャリアの早い段階にいるとしても、あなたの内面に持っているものの価値を過小評価しないでください(あなたは、キャリアを歩き始めたばかりの女性がする経験をしてきただけかもしれません)ß自信ない
もし、あなたが先輩となる立場であったならば、ただアドバイスをするだけの関係を超えて、あなた自身の影響力をあなたのメンティー(指導をされる立場にある人)を支持するために使いましょう。女性のリーダーにとって、誰かのスポンサーになる事は、記憶を遡り、キャリア形成の段階にいる女性達を助けるという事なのです。
Did You Know? (知っていましたか?)
同僚や同輩は、あなたの大切なアドバイザーになり得ます。同じ志を持った女性達の集いの場であるリーインサークルでは、お互いを励ましあい、成功するために必要なスキルを磨きあっています。その結果、85パーセントのメンバーがサークルのお陰で、人生が変わったと感じています。leanin.org/circlesで今日から既存のサークルに参加したり、自分でサークルを立ち上げてみましょう。
 
 

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