「APAC 海を越えて活躍する先輩女性たちの魅力〜女性の多様な働き方について〜」
イベントレポート
Co-Founderの鈴木です!月23日に開催された内閣府主催の『アジア・太平洋 海を越えて活躍する先輩女性たちの魅力』というイベントに参加してきました。一番最初の「開会挨拶」が、加藤大臣のご挨拶で始まりました。「女性活躍担当大臣」で男性の方が大臣というのには、本当にこの人女性の気持ちがわかるのだろうか…と若干違和感がありましたが、それはさておき、今回は、プログラムの一つである「女性の多様な働き方について」のパネルディスカッションでした。起業したい方向けのコンテンツでしたが、それぞれのパネルの方の実例やご経験についてお話しを聞くことができ、ぜひ少しお話しの内容をシェアできればと思います。
起業のきっかけ:「生活の疑問を解決する」
それぞれの起業のきっかけについて、全員に一致して言えたことは、自らの生活の中で「これがあったらいいな」とか「なんでこうなっているんだろう」と疑問に思ったことを解決するために、起業をしたという点でした。そのため、とてもビジョンが明確で、かつ、そのビジョンが日本だけにおさまらず「世界を良くしたい」というTakeだけではなく、Giveの気持ちに溢れていて、とても素敵でした。
また、それぞれの活躍する分野が、社会起業や女性に対する商材ビジネスだったことも面白いなと感じた点でした。「男性があまり出てこなかった分野」(つまり社会貢献の一環とした起業や、アクセサリーやジュエリーなどの女性向け商材)で活躍されているようでした。パネルの方も、「男性が入ってこれないところで勝負をしたい」という気持ちがあったことも語っていた方もいらっしゃいました。自分の強み、女性としての強みを理解して上手く生かしていくことは、起業するにあたって、チャンスを見極める良い方法かもしれません。
ただ一方で、ぜひ今後は男性が出てきているような分野で活躍されている女性もたくさんいらっしゃるので、そのような方のお話しもぜひお聞きしたいなと感じました。男性が多く起業している分野での苦労もたくさんきっとあるのでは、と思います。
ワークライフバランスではなく、「ワークライフインテグレーション」
ワークライフバランスの話になった時、全員一致で出てきたキーワードが「Work Life Integration(ワークライフインテグレーション)」。つまり、仕事と人生は別物で、その両方のバランスを取ろうというのではなく、仕事と人生は一緒のものだという考え方です。起業家として自分が好きなことをして働いているので、両方を別物と捉える必要もないということでした。また、起業家になれば、自分が自分の上司なので、働く時間も全て決めていくことができます。これは、前回我々のイベントに登壇してくださった村田マリさんもお話しされており、女性は管理職につくか、起業すればよい!という考え方に似ていました。
「世間の目」は自分が生み出している
最後に私がとても感動した一つの言葉を共有できればと思います。それは、文美月(とても綺麗な名前!)さんがお話しされていた「世間の目」に対しての一言。「世間の目は、自分の心が生み出しているもの。だからこそ、ネガティブな人から離れて、ポジティブな人で周りを固めた方がいい時もある」という一言です。
特に女性は、周りの目を気にしてしまう人が多いことは研究でもわかっています。その中で、起業をしたり、人と違うことをしようとすると、周りからの意見や見られ方がとても気になります。でも、その架空の「周りの目」は自分が生み出していて、実は周りはそんなにあなたのことを気にしていないこともしばしば。だから、世間の目なんて気にせずに、自分が正しいと思ったこと、やりたいと思ったことをやろうという考えです。
また、それと同時に、周りで「そんなこと難しいよ、できないよ」という人がいたら、少し距離を置くのもいいかもしれません。その代わりに「絶対できるよ!」と言ってくれる楽観的すぎるくらいの人を周りに置いた方が、自分にも「できる!」という暗示がかかって、物事もポジティブなスパイラルに進むのではないでしょうか。
パネルディスカッションに登壇された方は、皆さんとても生き生きとしていて、まだまだお話を聞きたいと思いました。ぜひ、今回のパネリストの方にも、我々のイベントに来ていただければと思っています!残念ながら、前半までしかイベントに参加することができませんでしたが、会場には80名くらいの方がいらっしゃっており、ここにいらっしゃる方達が全員明日から「一歩踏み出して」いければいいなぁと思いました。女性活躍担当大臣男性であることには、やっぱり違和感がありますが、このようなイベントを政府が推し進めていることは、日本が少しだけでも前に進もうとしているのではないかと思い、期待を持てました。
(モデレーター:大沢真知子氏、パネル:奧田浩美氏、白木夏子氏、濱田真里氏、文美月氏、ウィラヌッ・カモンルンワクラン氏)
(文責:Lean In Tokyo Co-Founder 鈴木伶奈)