女性が「自分らしく活き活きと働く」ための相互サポート体制に関する独自調査

Lean In Tokyoおよび世界経済フォーラムの若手国際組織、3月8日の「国際女性デー」に先駆け、女性が「自分らしく活き活きと働く」ための 相互サポート体制に関する独自調査を実施

Press Release

Facebook COOが創設したLean In Orgの日本代表サークルLean In Tokyo (創設: 鈴木 伶奈、代表: 古城 佑希) および世界経済フォーラム設置の若手国際組織グローバルシェイパーズコミュニティ東京ハブは、この度、女性が仕事やキャリアに関する悩みを解消し、自分らしく活き活きと働ける社会づくりを推進することを目的に独自調査を行い、『女性が自分らしく活き活きと働くための取り組み調査 〜働く女性の悩みと、事例に学ぶ社内外の相互サポート体制の有効性〜』と題し報告書を公開しました。

当報告書では、働く男女318名を対象とした意識調査、また仕事に関する悩みを抱える女性へのインタビューを通じ、特に女性が感じやすい悩みや、それを解決し活き活きと働くために有効な解決策などを明らかにしています。
さらに、社員が活き活きと働くための独自の取り組みを行う企業6社へインタビューを実施し、取り組みの具体的な内容やその効果などをまとめております。

また、2月28日(日)には、当報告書の内容にも関連するイベントとして『Lean In Tokyo 2021 国際女性デー記念イベント』を開催します。当イベントは、「お互い支え合って、自分らしく働こう!」をテーマに、社内・社外でそれぞれ相互サポート体制を運営するゲスト2名、そして自分らしく活き活き働いているゲスト1名をお呼びし、ディスカッションやスピーカーセッションを実施するものです。

■独自調査報告書 『女性が自分らしく活き活きと働くための取り組み調査』の概要

<調査目的>

女性が、自身が望んだキャリアを歩むために悩みや障害がない状態、または悩みがあったとしても、その解決策を見出せる状態になることで、「自分らしく活き活きと働ける」 社会づくりを目指す。
そのために、

  1. 仕事やキャリアに関する悩みとその要因
  2. 女性が悩みの解決策を見出し、自分らしく活き活きと働くために有効な方法
  3. 女性が自分らしく活き活きと働くための、社内のサポート体制

について明らかにする。

<調査結果>

  1. 女性は男性より、「自分らしく活き活きと働けている」と感じる人の割合が20%ほど少なかった。さらに「とても活き活きと働けている」と感じている人は、男性で50%だったのに対し、女性では27%と特に差が見られた。男女ともに、仕事に「やりがい・成長を感じている」ことや「将来やりたいことが明確である」ことが活き活きと働くうえで重要となっているが、女性ではそれに加え、「知識やスキルに自信が持てる」ことも重要となることが分かった。
  2. 悩みの解決策を見つけ、より活き活きと働くためには、社内制度よりも社外コミュニティや身近な人への相談といった社外での相互サポートが有効と考えられていることが分かった。その理由として、社外の人に相談することで客観的な視点を得られるなどの声があげられた。
  3. 社外制度の重要性をあげる声も多かった一方で、社内サポート体制も活き活きと働くうえで重要であることが明らかになった。「自分らしく活き活きと働けている」と感じている人ほど、社内のサポート体制を有効と感じ利用していた。しかし活用事例は多くなく、50%の女性は「職場に有効と感じられるサポート体制はない」と回答した。社内コミュニティやピアサポーター制度の整備、また社外イベントやセミナーへの参加費用補助などを期待する声も多くあげられた。

<結論>

  • 自信を持ちにくいなどのキャリアや仕事に関する悩みを解決し、女性が自分らしく活き活きと働くためには、悩みを仲間に共有し支え合うこと(相互サポート)が有効である。
  • 女性がキャリアや仕事の悩みの解決策を見出すためには、社内サポート体制が非常に重要だが、企業におけるサポート体制の整備・運用状況は不十分である。今後相互サポート体制を拡充させることで、自分らしく活き活きと働く実感を向上できる可能性がある。

<調査方法>

オンライン上でのアンケート調査、及びインタビュー調査

▼レポートはこちら
2021LeanInTokyo_グローバルシェイパーズ_女性が自分らしく活き活きと働くための取り組み調査.pdf
Empowering-Women-through-Peer-to-Peer-Support-Research.pdf (English)

▼イベント詳細はこちら
https://leanintokyoiwd2021.peatix.com/

■企画団体

一般社団法人Lean In Tokyo

FacebookのCOOであるシェリル・サンドバーグが率いるグローバルな市民 活動「Lean In (リーン・イン)」は、彼女が2013年に『Lean In』と題した本を出版したことをきっかけに誕生 しました。現在 は184ヵ国の 約50,000に及ぶサークルが、女性の活躍を支 援することで多様性のある社会を実現するために、様々 な活 動を展開しています。その中でLean In Tokyoは、Lean In Orgの日本 地域代表サークルとして2016年3月から本格始動 し、女性が一歩踏み出すきっかけをつくることと、これを後押しできる仲間を増やすことを目標に活動を行っています。

グローバルシェイパーズコミュニティ東京ハブ

世界経済フォーラム(World Economic Forum)は、官民両セクターの協力を通じて世界情勢の改善に取り組む国際機関です。政界、ビジネス界、および社会におけるその他の主要なリーダーと連携し、世界 、地域 、産業のアジェン ダを形成します。グローバルシェイパーズコミュニティは、2011年に設立された世界経済フォーラムの国際組織であり、政治、科学、経済などさまざまな分野で活躍している世界中の32歳以下の若者で構成されています。世界でおよそ3000人がこのグローバルシェイパーズに選ばれており、日本からも約60名の若者が選ばれています。国や組織を超えて、よりよい未来を拓くことを目指して、さまざまなプロジェクトを行っています。

【本件に関するお問い合わせ先】
Lean In Tokyo連絡窓口
E-mail:leanintokyo.org@gmail.com

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