What Works for Women at Work 「働く女性にとって何が有効か」-Part1

What Works for Women at Work 「働く女性にとって何が有効か」-Part1

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What Works for Women at Work – Part1
「働く女性にとって何が有効か」

働く母であるジョーン・ウィリアムが公開している「What works for Women at Work – 働く女性にとって何が有効か」では、具体的な対処法を教えてくれます。
今回はパート1です!


What Works for Women at Work – Part I

私の名前はジョーン・ウィリアムです。今回は、娘と共に実施した、「What Works for Women at Work」に関する研究・調査を紹介します。

この研究は、35年に及ぶ、数百件以上の社会心理学的研究に基づきます。それらの研究や資料を元に、4つのパターンに分解しました。127人の女性にインタビュー調査を実施し、それらのパターンを説明した際に、一人の女性は、全てのパターンが該当すると回答し、もう一人の女性は、「私の人生そのものです」と回答しました。

一つ目のパターンは、「Prove it Again」(再証明)という、ごく頻繁に起こるバイアス(偏見・先入観)です。インタビュー対象者の3分の2の方が、経験済みと回答。例えば、CEOや、科学者、高い地位・職をお持ちの方を想像してみてください。恐らく皆さんの頭に浮かぶのは、男性でしょう。よって、女性が男性と対等に思われるには、男性よりも、自身の能力や力量を証明する必要があるのです。

男性の半分を証明するために、2倍の努力をしなければならない。更に、証明した後も、継続的に証明続けなければなりません。

Patterns of prove it again bias(再証明のパターン)

この「Prove it Again」バイアスには様々なパターンが存在します。

Potential vs Performance(潜在性vs業績)

男性はポテンシャル・潜在性によって評価されますが、女性はパフォーマンスによって評価されます。

Mistakes Are Noticeable(間違いが分かりやすい)

もう一つのパターンは、女性の「間違い」が、注目されやすい点にあります。

Skill vs Luck(実力vs運)

女性の成功は「運」によるものとであると判断され、男性の成功は「実力」によるものであると判断されます。例えば、女性エンジニアの方は、自分の実力でチャンスを切り開いたと思っていましたが、彼女の指導者・マネージャーは、単に彼女は運が良かったのだと考えていました。

Uneven Requirements(不平等な条件)

必要となる「条件」において、女性は厳しく評価される中、男性は多目に見られる傾向にあります。例えば、ある企業は博士号未取得という理由で、黒人の女性を不採用にしたにも関わらず、博士号未取得の白人男性を採用しました。

Polarized Evaluations(極端な評価)

更に、女性に対する評価は非常に極端です。ずば抜けている女性は男性より評価される一方、劣る女性は非常に低く評価されます。

The Stolen Idea(盗まれた案)

女性が何か発言した場合、見過ごされる事が多いですが、2分後、4ヶ月後に男性が同様の発言をした場合、突然「素晴らしいアイデア」となります。

何か思いついたら、何度も発言しますが、誰も聞いてくれません。しかし、男性が同じ事を言うと、突然皆が耳を傾けます。

Strategies for Navigating Prove it Again Bias(PABを乗り越える為の戦略)

このようなパターンに対する対抗策を模索する為、様々な女性から戦略やアドバイスを収集してきました。

1) Don’t Hold Yourself Back(控えめにならない)

これはとても重要な事です。例えば、昇進の機会があり、9つの条件を満たす必要があった場合、女性は10つの条件を満たすまで待ちます。男性は6つしか満たしていなくとも、応募します。女性は、もっと「リーン・イン」するべきです。

2) Ask Others to Take a Second Look(決断の再確認・再検討)

女性に対し、不利な二重規範的状況が発生している場合(例えば、女性が業績によって評価され、男性が潜在性によって評価されている場合等)あなたはどういう行動をとるべきでしょうか。低リスクな方法は、「この職種において、どのような人材が求められるのかが、はっきり見えてきた気がします。適切な判断であるかを確かめる為に、もう一度、上からファイルを見てみましょう。」等、相手を促しましょう。控えめではありますが、とても効果的です。

3) Keep Real-time Records(リアルタイムに記録)

自分に対する批判、フィードバックや、賛辞等、全てリアルタイムに記録しておきましょう。

4) Create a Posse(仲間を作る)

自分で自分に対する評価をするより、「ポッセ」(集団・仲間)を確立する事が、更に効果的です。女性・男性双方を含む仲間同士で、お互いを褒めあい、互いに「成功」の話をするのです。

5) Call out Stolen Ideas(案の盗犯防止)

最後に、「盗まれた案」に対する対策です。これはとても単純で、誰かの案が盗まれた際には、控えめに、「先ほど彼女が同じ事をいったわよ」等の発言をすれば良いのです。

目的としては、人々に情報を共有し、問題意識を持たせる事。全ての人々に力があると思いますが、現状として、この問題に関する情報が少ないだけなの知れません。


他の動画については、LeanIn.Orgのページで紹介されています。こちらも随時日本語訳をしていくので、お楽しみに!
https://leanin.org/education

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