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7月 Professional Woman ゲストスピーカーイベント (DeNA株式会社・村田マリ氏)

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7月 Professional Woman ゲストスピーカーイベント (DeNA株式会社・村田マリ氏)


7月 Professional Woman ゲストスピーカーイベント (DeNA株式会社・村田マリ氏)

【一歩ふみだした女性の「仕事と人生のケーススタディ】

“女性起業家”と聞くと、皆さんどんなイメージが湧くでしょうか?大柄で人を圧倒するような人、、?

—実際にお会いした村田さんは、小柄で、話を聞けば聞くほど親しみの湧いてくる、関西弁の美しい女性でした。”ごく普通の人が、ちょっとした違いでこんな人生になりました。”とご本人がおっしゃっていましたが、今回はその”違い”を丁寧に紐解いて頂く、素晴らしい時間となりました。

村田マリさんは、iemoの創業者であり、DeNA(株)の執行役員を務められている女性起業家です。現在は旦那様・息子様と共にシンガポールへ居を移し、日本にいる200人の部下をシンガポールからリモートマネジメントされています。女性のシリアルアントレプレナーとして、これまでにない新しい働き方のロールモデルになられるべく、日々さまざまなことに挑戦されています。

今回は一部ワークショップ形式となっており、早速1つ目の質問が会場に投げかけられました。

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Q1: あなたの理想の人生とは?(30秒で)

会場の皆さんがQ1の答えを紙に書き終えたところで、一旦先に進みました。

「学生時代〜新卒入社」

学生時代のご自身を振り返ると、①インターネットが好きなオタク。好きなことに没頭するタイプで、一時期は高校に行かず、部屋でひたすら本を読んで過ごす毎日だったそうです。小説家になりたいという思いから文学部に入学されますが、挫折。大学に行かなくなりますが、このとき家でネットにハマり、②webデザイナーという職を知ることになります。③ネットという夢中になることを見つけて、ご自身でHPを立ち上げたり、そこで人を集めて音楽イベントを開いたりするようになりました。

村田さんがこのとき思い描いていた理想の人生は”35歳で、南の島に住みながら、ネットデザイナーとして働くこと”だったそうです。いま思えば、その頃の夢はほぼ叶えられたといえます。

大学卒業後、新卒で入社したのは①サイバーエージェントでした。②学生時代にご自分でHPを作っていた経験を買われ、入社早々新規事業にアサインされます。ここで③がむしゃらに働いた(3年間、金曜日に家に帰った記憶がないほど!)経験が、いまの自信になっているそうです。無理がきくのは若いうちだけなので、仕事を覚えるなら27歳までに!とのこと、特に大学生の皆さんは心に留めておいて下さい!

「秋元さん事件」ー「チャンスの女神は前髪しかない!」

サイバーエージェントでの成功体験として挙げられていたのが④「秋元さん事件」。もともと秋元康さんの大ファンだった村田さんの横に、まさに彼の原稿を担当する先輩が現れます。“その仕事、私だったらもっと良くできるのに”と思っていた矢先、別の仕事で秋元さんに直接会う機会を得ます。清水の舞台から飛び降りるつもりで、秋元さんに「担当を私に変えて下さい!秋元さんがラジオでリスナーの投稿を反映した番組作りを行っていたように、ネットでもユーザーの声を反映したインタラクティブな形を実現したいのです。」と直談判し、見初められて名刺をget、見事その仕事にアサインされます。結果として元担当の先輩からも「ありがとう。どうしたらもっと良くなるか分からなくて困ってたんだ。」と感謝されることになったそうです。

このときから「チャンスの女神は前髪しかない」という言葉が座右の銘に。すなわちチャンス(の女神)が通り過ぎた後に慌てて後ろ髪を掴もうとしても遅いので、機会が来たらがむしゃらに手を伸ばす、ということを心掛けるようになります。また「ファーストチェス理論(=直感の一手も30分考えた一手も、86%の確率で結果は同じ)」に後押しされ、以前よりずっと前のめりに行動するようになったそうです。

「初起業〜買収、結婚・出産」

3年間働いたサイバーエージェントを退社し、300万の資本金をもとに「コントロールプラス」という会社を設立されます。ここで予想以上の苦労を味わうことに。はじめは①デザインの受託製作や②デート通.jpという口コミサイトの立ち上げを行っていましたが、やがて事業を③ソーシャルゲームにシフトしていくことに決めます。しかしその時代、ゲームを作ったことがあるような人などほぼおらず、優秀なスタッフを揃えることも難しく、④全ポジション「わたし!」、すなわち全ての仕事を自分が引き受けなければならない事態に陥ります。

はじめから「デートで訪れたいスポット」という小さい市場に絞ったことや、うまくいっていたデザインの受託製作を止めてソーシャルゲームへ急激に事業転換を試みたことなどは「若気の至り」だったとおっしゃっていました。

ちょうどその頃女子大で講義をする機会を得ます。「彼氏がいない」ことに対する会場の失望感を肌で感じ、一念発起。信頼のおける知り合いの方にご紹介頂き、見事半年で結婚を決め、数ヶ月後には子宝にも恵まれたそうです!(目標を定めてそこに向けてactionを取っていくのは、事業も結婚も同じとのこと!笑)

ソーシャルゲームビジネスも軌道に乗った頃、複数の会社から買収の話を持ちかけられるようになります。結果、そのうちのひとつに会社を売り渡すことになりました。

%e5%86%99%e7%9c%9f%ef%bc%94「女性としてのキャリア・シンガポールへの移住」

         「女性のライフイベントを受け入れ、キャリアの緩急を自らデザインする」

男性のキャリアは一直線で考えられますが、女性のキャリアは出産や育児などで“断絶する恐れ”があります。しかも日本人は仕事の負荷を「我慢」で乗り切ることが多いので、女性にはなおさら厳しい社会です。そんな女性の皆さんに、村田さんがオススメされる職業は「デザイナーとエンジニア」。仮に途中で“断絶”したとしても、知見が溜まった分重宝されるので、仕事に復帰しやすいそうです。

村田さんは結婚・出産を機に、自分が目指したいと思うロールモデルがいないことに気付きます。それならばと、 “女性のライフイベントを受け入れ、キャリアの緩急を自らでデザインする”ロールモデルに、自らがなることを目指すようになります。

ちょうどその頃、仕事先で①Davidというシンガポリアンとの出会いがあり、わずか2週間後には現地に赴き、移住を決断されます。治安が良いことや新興国マーケットに近いこと、そして “喘息という持病を持つ息子に、日本より過ごしやすい環境を提供したい”、という母親としてのお気持ちもあったそうです。

旦那様も最初は驚かれたそうですが、最後は一緒に移住することを決意して下さいました。現在も、息子様の母の日イベントに代わりに参加してくれたり(シンガポールでは共働き家庭が多いので、稀な話ではないそう)、②理解ある伴侶として、村田さんをサポートして下さっているそうです。

「専業主婦〜二度目の起業・買収」

   ー「最高のゴールを決める。そのために必要なアンテナを張ると手に入る。

                        すると次のゴールがまた見える。その繰り返し。」

シンガポールでは、2年間の専業主婦も経験されました。頑張っても仕事のように誰かが褒めてくれるわけでもなく、辛いことがあっても愚痴をこぼせる相手もおらず、専業主婦の大変さ・孤独さをひしひしと感じたそうです。

しかしこの経験が次の起業に繋がります。“主婦の皆さんが生活の中で工夫していることをシェアし、褒めあう場があれば、もっと家事に楽しく取り組めるのではないか”という思いから、”家+mobile = iemo”が誕生することになりました。

シンガポールでは、エンジニアの皆さんと息子様を交えて打ち合わせすることも。以前とは異なり子育てをしながらの起業だったため、優秀なスタッフの協力は必要不可欠でした。(※全ポジション「わたし!」にならないように。)こうしてiemoは多くのユーザーを獲得していきました。

会社を起こしてからわずか7ヶ月で、iemoはDeNAの傘下に入りますが、ここでも“チャンスの前髪”を掴んでいらっしゃいます。立食パーティーでDeNAの社長様と話す機会に恵まれた村田さんは、社長を飲み会に連れ出し、その場で買収希望金額を提示します。

そして35歳で2度目の就職。現在はDeNAの執行役員として、200人の部下を持つ大規模マネジメントの面白味を、日々感じていらっしゃるそうです。

「あなたが一歩踏み出すために」

最後に、会場の皆さんに向けて、以下の質問が投げかけられました。(このレポートを読まれている皆さんも、ぜひ紙に書き出してみて下さい!)

Q2. あなたにとって全ての理想が叶っている、本当に最高な人生とは?(4分) 文末を“〜な人生”の形で。

 Q3.上記の答えの文頭に「どのようにしたら」文末に「が手に入るだろうか」を入れて、疑問文に直して下さい。印象がどのように変わりますか?

 Q4. 上記の理想の人生を手に入れるために、障害・障壁となることを3つ書き出して下さい。(2分)

Q3を経ることで、「自分に必要なactionがより細分化された」「遠くに感じていた理想が、ぐっと近くに感じられた」という声が会場から挙がりました。

村田さんは「Q4で挙げた障壁を潰すためのactionを考えて、ひとつひとつ実行していくことで、理想の人生に近付く」とおっしゃっていました。

%e5%86%99%e7%9c%9f%ef%bc%95最後に、会場からの質問を一部ご紹介いたします。

Q:優先順位のつけ方は?(実現したい夢があるが、それが仕事に直結しない場合など)

A: そもそも自分の場合は夢=仕事だから参考にならないかも。。しかしもし自分が質問のような状況なら、まずは“強みの伸長”を優先する。そこで力を蓄えてから、夢を追う。また、女性はマネジメントの素養があるので、もっと管理者になることを目指していいと思う。

Q:結婚して子供がいるので、自分のやりたいことを追求することにためらいがある。(家族と過ごす時間を犠牲にしなければいけないリスク、金銭的なリスクなどが浮かんで)

A:全部ひとりで抱え込まないで。とにかく周りに自分のやりたいことを話してみる。すると、サポートしてくれるメンバーや、もっと良い方法を教えてくれる人が現れる。想像するより楽な方法で自分のやりたいことが実現できるかもしれない。

Q:次のゴールは何か。(何年先のvisionかも含めて)

A:仕事面では、しばらくDeNAで働き続けたい。200人の部下をマネジメントする面白味を感じているし、社会に対して影響力のあるサービスを提供できるので。(球団と組むこともできる!)以前より、将来のことを想像するのが難しくなってきた。なぜなら次のステージに立つと視点が変わり、今まで想像していなかったことが可能性として出てくるので。プライベート面では、40歳までに2人目の子供が欲しいと思っている。

Q:元々は好きなことに没頭して引き籠るタイプというお話だったが(自分も哲学科だったので共感を覚えた)、そこから脱却されたきっかけは何か。また日本では未だに、レールから外れる人はnegativeな感情を持たれやすいが、それについてはどう感じていらっしゃるか。

A:初めて起業したとき、前職の人にたくさん仕事を頂いた(初月一千万!)。“前職で遅くまで頑張って仕事していたのを見ていたから、きっと良い仕事をしてくれると思って”と依頼して下さった方が多かった。自分では誰も知らないだろうと思っていたが、周りの人はちゃんと見てくれていたのだと気付いた。それ以後、自分も周りの人に良い影響を与えたいという思いが強くなった。

日本は、やはり異質なものに対するバッシングみたいなものがある。しかし自分は自分だと思って、あまり揺るがなくなった。シンガポールに比べるとまだまだ多様性が小さいと感じるので、一緒に頑張って、日本を変えていきましょう!

…日本では、特に女性は謙虚が美徳とされがちですが、理想の人生を掴むには、もっと自分の好きなことや欲しいものを素直に主張することが大切だと改めて感じました。これからもっともっと「チャンスの女神の前髪」を掴む女性が増えるように、引き続きLean In Tokyoもサポートしていきたいと思います。

村田様、貴重なお話を本当にありがとうございました!

                                           (文・Lean In Tokyo 高尾美江)

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