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2月Professional Womanスピーカーイベントレポート 崔真淑氏

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2月Professional Womanスピーカーイベントレポート 崔真淑氏


2月 Professional Woman ゲストスピーカーイベント

エコノミスト:崔 真淑氏

今回のProfessional Women’s Spear Eventでは、エコノミストとして様々な分野でご活躍中の、崔真澄さんにご登壇いただきました。

現在は、Good News and Companies代表、日経CNBC経済解説委員、昭和女子大学現代ビジネス研究所研究員、そして、エイボン社外取締役と4つの肩書きを持ちながら、キャリアを積まれています。経済番組含め、レギュラー番組を7本持っており、また、情報をメディアで流すだけでなく、研究所で分析も行われています。

経済アナリストとして、そして起業家として独立するには、どのような働き方があるのか。ご自身のライフストーリーを交えて、崔さんのLean Inした瞬間について、お話してくださいました。

(*以下、崔さんのお話より抜粋)

~これまでの経緯~

実家は60年続く、焼き肉屋さん。親戚も経営者や商売をやっている大人達ばかりで、子供の頃から、家族一同が集まるたびに、商売や株の話ばかり聞いていた。それ故に、商売や株の話は崔さんにとって生活の一部であり、それらを動かす経済に興味を持つきっかけになったと、今振り返ると思う。

学生時代は阪神タイガースショップを経営。株式市場にどうしても投資したく、親に大金を借りるわけにもいかず、それならばと自分で事業を起こした。大学卒業後は一度証券会社に勤めたが、日本の金融のあり方に疑問を持ち始めていた。そんな矢先に、東日本大震災が起きた。この時、やりたいことを今やろうと思い立ち、独立。そして、民主化されたばかりの新興国ミャンマーに渡った。新しい国だからこそ、自分が金融の仕組を作れるかもしれない、と思った。だが現実はそう甘くなく、失敗して日本に帰国。しかし、この失敗を経て、自分はやっぱり経済が好きだ、という大事な気づきを得た。

帰国後は、経済ブログを書き始める。しばらく続けていると、ラジオ日経からゲスト出演の依頼が来た。喜んで仕事を受けると、出演後の評価が良く、その後はレギュラー出演の依頼、さらにはパーソナリティーに就任した。同じ頃、日経CNBCの公開収録に呼ばれ、番組終了後、ゲストとの交流会がたまたま行われた。そこで出会ったディレクターと話していると、その場でテレビ出演の依頼を受け、他のテレビ番組にも呼ばれるようになった。

その後、女性として最年少で日経CNBC経済開発委員に就任、そして修士、MBAを取得。この春から博士号を取得するために、再び学生に戻る予定だ。

まるで現代のわらしべ長者ばりに、仕事が続けて舞い込んできたが、仕事運を高める秘訣はなんだろうか。それは、知り合いの多い知り合いと知り合うことだ。(参考図書:データの見えざる手: ウエアラブルセンサが明かす人間・組織・社会の法則)知り合いを借りることができる確率を増やすために、人のつながりが多く、性格がいい人と積極的につながる。この人と知り合いたい!と思った相手に、elevator pitch=30秒で好印象を与えることをする。その瞬間のために、自分のキーワードや仕事になりそうな匂いを出し、え?と思うような言葉をメモ出しすることが必要だ。また、経済メディアで目立てた理由は女性が少なかったこともチャンスとなり、男性アナリストでも苦手な人が多い、アカデミックの知見の活かし方、を自分の得意とすることができた。

~日本の経済格差の現状~

最近は「格差」という言葉がよく聞かれるようになったが、日本では、どんなメカニズムで経済格差が起きているのだろうか。

アメリカ、イギリス、日本のメカニズムを比較してみよう。これらの3つの国で起きているのは、①富裕層の拡大、②中間層の縮小、③貧困層の拡大、の3つの現象。アメリカ・イギリスでは①と②が進んでおり、対照的に、日本では②と③が進んでいる。

日本ではこのような現象が進んでいる理由、それは、正規・非正規雇用者の割合から伺える。日本人雇用者の約4割が、非正規雇用者である。さらに、そのうち7割は女性なのだ。こういうと、女性が多い理由は、彼女達が家庭の両立を自分達で選んだせいだ!と、叩かれる。だが正規雇用者が減少している本当の理由は、会社側の要因、さらに言うと、情報通信技術の発達の影響が大きいからという説がある。情報通信技術が発達すれば、正規雇用者に頼らなくてもいい傾向にあるというのだ。

さて、正社員の定義が薄れつつある中で、これから私達はどう生きればいいのだろう。どんな働き方が生まれるのだろう?

まず、色んな会社を股にかける働き方が必然的に増えると予想される。そこで、転職のしやすさが重視される。さらに、AIが活躍する社会で生き残るために、大きく分けると2つの働き方パターンがでてくるだろう。ひとつは、プロ管理者・マネジメント・経営者だ。AIは感情まで管理できないため、マネジメントはしばらくの間、人間が行うだろう。また、会社内でのキャリア形成、そして政治力をコントロールすることもAIはまだできない。政治力とは、例えば人の心のつかみ方がうまいとされる能力だ。この政治力に加え、上場企業の社長さん達が気にしているのが、嫉妬マネジメントである。特に女性は、男女関係なく嫉妬を買いやすいと言われる。嫉妬の経済学というトピックがあるほど、人間は具体的にお互いの年収を比較したり、ステータスを比べたがる。このように人間関係には必至である、嫉妬を管理するためには、司馬遼太郎が書いた本などの歴史の本が役に立つ。歴史上の人物が、いかに嫉妬を緩和、もしくはコントロールしてきたか、参考にできることが多い。

もうひとつの働き方パターンは、明確に何を今まで行っていたがかわかりやすい、スペシャリストなプレーヤーである。彼ら、彼女らは、アカデミックな知見に精通しているため、キャリアが比較的長い。よく言われる「入社3年目の壁」にぶち当たることも少ない。なぜなら、スペシャリストは論文執筆を通じて、常に自分が行ってきたことの情報を整理しているからだ。よって、自分が今まで行ってきたことの整理ができず、新しい情報も自分のものにできないジェネラリストに比べ、スペシャリストのキャリアは長いのだ。それでは、ジェネラリストはどうすればいいのか。要は自分が行ってきたことを整理すればいいのだから、職務経歴書を書いてみることを薦める。その際、英語で書いてみるとより頭の中がクリアになり、人に対して、自分を凄そうとみせるにはどうすればいいか、自然に考え出すはずだ。どこかでどんづまった時に、一年間やってきたことを整理してみるといいだろう。

~失敗のアドバイス~

失敗をたくさんすることは良いことだ、と最近よく聞く。でも、どうやって失敗すればいいのだろう?コツは、小さく高速で失敗することだ!利益を大きく、損失を小さく。自分のキャリアを考えたときに、どこまでなら失敗していいか、どこまでならリカバリーできるかを考えることが大切だ。例えば、23歳で大きな金額を損失したときも、まだ若いからこそ、それくらいの金額でもリカバリーできたのだ。

~色んな事に興味があるのは、同じ~

イベント参加者から、こんな質問もでた。どうやって自分の好きなこと、「経済学」、を見つけられたのだろうか?

色んな事に興味があるのは質問者と同じ。ただ、どの視点から物事を見るかを考えた際に、社会学や、経済学などの学問は、ひとつのスコープとして役立つ。その視点を定めるには、自分の生い立ちや、どんな環境で今まで生きてきたかを考える必要がある。例えば学生の時、何の学部が好きだったかをもう一度考えてみる。

もっと言えば、好きなことは嫌いになるときもあるけれど、得意なことは決して太くいにならない。だからこそ、自分の生い立ちを見直すことが強みになるのだ。自分の家族や進路で、何に関心があったかをもう一度考えると、飽きないものがきっとみつかるだろう。

~Lean In するために、今日からできること~

一歩踏み出すには、まずまわりの人にどうやって共感してもらえるかを考えることだ。自分の理念を拡散してくれる相手をターゲットに、メディアやインターネットを通じて発信するのだ。ブログも広く遍くというよりは、ターゲットを決めて、その人が面白い!と思うコンテンツを書き続ける。その際、他のメディアにはのっていない、自分の業界や会社で起きた、肌感覚の話に、ほんの少しデータを交える。それだけで、オリジナルのコンテンツになるのだ。

皆さんも一緒に、崔さんからの以下のアドバイスを参考に、今日からLean Inしよう!

  • これまでの経緯/生い立ちを見直す
  • 英語で職務経歴を書くことで、自分の凄さを整理する
  • 知り合いの多い知り合いと知り合いになる
  • アカデミックな知見は武器
  • 自分の売り出し文句/バズワードをメモ出しする
  • 失敗は小さく高速にする
  • メディアを通じた自己発信は、理念に共感してくれるターゲットを決める

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