自分に自信を持てる女の子を育てるために

自分に自信を持てる女の子を育てるために

Articles

Tilted: エピソード6 Expert advice for raising confident girls 専門家によるアドバイス 自分に自信を持てる女の子を育てるために
Lean Inのポッドキャスト「Tilted」では、私たちが思いもしない場面で見られるジェンダーバイアス、それが人々の日常に与える影響、そして女性がリーン・イン(Lean In)するとどんな変化が起こるのかを取り上げます。番組の進行役を務めるのはLean Inの創設者であり代表のRachel Thomas。少し長めのポッドキャストで英語のみの配信ですが、通勤時間などに是非聴かれることをお勧めします。
元の記事はこちら
今回のテーマは、女の子たちの自信について。
小学校から高校にかけて女の子たちは自信を大幅に失い、「私は頭が良くない」や「私は優れていない」と思い込むようになりがちだそうです。今回のポッドキャストでは、どうすれば女の子たちが持てる限りの力を発揮し、自信を持ち、そして打たれ強くいられるのか、専門家たちからアドバイスを聞くことができます。これはタイトルだけを見ると娘を持つ親御さんに向けた内容のようですが、性別や年齢に関係なく私たちにとって参考になるアドバイスが多く見られました。
今回は、このエピソードの内容から特に注目すべきポイントに焦点を当ててご紹介させて頂きます。他のアドバイスや専門家たちの詳しい説明
を知りたい方は、是非番組をお聴きになってみてください。
Rachel Thomas以外の出演者
Claire Shipman: “The Confidence Code for Girls”の著者。
Rachel Simmons (Girls Leadership)
Jennifer Ayers (The Girls’ Middle School)
Tevera Stith (KIPP Charter Schools)
Rachelは専門家たちと話すうちに、女の子たちがコンフォートゾーン(Comfort Zone)を出てリスクを取れるようになることの大切さを知ったといいます。自信をつけること、そして失敗しても立ち上がってまた前に進めることが肝心なのです。
★自信を持つために必要なこと★
・コンフォートゾーンを抜け出すこと
・リスクをとること
・失敗すること
・失敗から立ち直ること
自信をつけるには、失敗、そしてそれを乗り越えることが欠かせません。チャレンジするだけでなく、いくつかの失敗も経験してそこから学ぶからこそ自信を手に入れることができるのです。しかし、私たちはいつも完璧であろうとするあまり、自分で高く設定したゴールに心折れてしまったり、恥ずかしい思いをしたり、諦めてしまいます。もっと言えば、大抵はこういう状況を避けてしまいます。
「自分が恐れてはいるけれど、してみたいことは?」
あなたのコンフォートゾーンは何でしょうか。それはつまり、あなたが今していることで、あなたが怖がらずにできることは何なのか?ということです。
Rachelは自身の経験を具体例として説明しています。
「私は自分の家に人をたくさん招けるようになりたかった。私がシングルの時に都市部に引越した時、私は友達をつくりたいと思っていたけれど、そうすることが怖かった。
当時の私にとってのコンフォートゾーンは外食することで、いろんな人を家に招待することではなかった。
ここでこのエクササイズのおもしろいところがあった。私は自分に問いかけた。『人を私の家に招ける自分になるために出来る小さなことのうち、私が緊張はしても恐れないことは何?」と。
娘を持つ親にできることはなんでしょうか? このエピソードで取り上げられた主なアドバイスをピックアップしました。
アドバイスをピックアップ
♪ 目標を低めに設定→いくつかのステップに分ける
親は娘に、「設定する目標を高くし過ぎなければ、あなたが恐れるようなことも成し遂げられる。」と伝えると良いでしょう。
自分が簡単にできてしまうことと、自分にとってとても困難で勇気のいることの間で達成できる何かを探してみるのです。
そしてそのゴールに行き着くまでの道のりをいくつかに分けてみましょう。
♪過剰な期待は禁物
特に親は、自分の子供たちが学校に行き始めると、子供に社交的かつ積極的であって欲しいと思う傾向があります。
例えば学校にこれから通い始める、新しい友達を作りたい女の子にアドバイスする場合を考えます。
多くの女の子たちにとって、既に出来上がっているグループにお昼ご飯の時間に入っていることは怖いことです。
そこで親にできるアドバイスは、いきなりグループに入るよう勧めるのではなく、まずは「誰か新しい人に挨拶をしなさい。」と言うことです。親が「話したことのない子に挨拶した?」と聞いたときにあなたの娘がしていなくても、それは構わないのです。あなたは「挨拶をしないことで何か得るものがあった?どうしてしなかった?」と問うこともできるからです。
♪失敗をすぐ分析しようとしない
娘の自信のなさを目にしても、失敗をすぐに分析しないようにすることが大切とのことです。もしすぐに失敗の原因を探ろうとすると、彼女たちを大きく動揺させてしまうからです。少しリラックスさせてあげてから、何が起きたのか、それを乗り越えるために他にどんなやり方があって、何から始められるかを考えることが必要だそうです。娘たちの完璧主義な考えを助長しないようにすることがここでは大切です。
♪親自身が完璧主義になることを避ける。
特に母親は娘からすると一番身近なロールモデルとなります。帰宅して、心配事やその日に同僚とうまくいかなかったことを話しながら、自分も完璧でなく、完璧であろうともしていないことを娘たちに見せるようにすると良いとのことです。
♪誰もが最初は「初心者」であることを伝える
あなた自身がどんな風にこれまで学んできたか、山あり谷ありだったこと、そしてあなた自身も最初はあらゆる科目や分野の初心者だった事を、娘が理解することも重要です。
もしあなた自身が何かの初心者になれるのであれば、良い例になります。ギターやピアノや言語を習い始め、あなたの子供に初心者であるということがどういうものなのかを見せてあげられるからです。
何かを習得するには練習が必要で、もしあなたがその過程を子供に見せられたとしたら、それはとても意味のあることです。彼らは私たち大人が完璧で、何でもこなして何でも知っていると思う傾向がありますが、決してそうではないことを私たちは知っていますよね。
♪好奇心を大切に
テストやクイズで何点を取ったかではなく、子供達が何を学んでいて、彼らが何に興味を持っているのかに注目することの方が重要です。
子供達に自分の関心ごとを追求させてあげたり、自分のアイデアを深めさせてあげてください。
彼らが関心ある物事に肯定的であることが大切です。彼らの関心ごとがどんなに風変わりでも、それらを知ったり習ったりすることには大きな価値があります。もし彼ら・彼女らがケーキのアイシングを完璧に習得したくて、でもあなたがロボット工学を学んで欲しいと思うのなら、ケーキのアイシングをさせてあげてください。どうやるのかを学び、調べ、チャレンジすることをさせてあげてください。なぜなら、彼らが何を学ぶかということは重要ではないのです。
♪物作りに挑戦する機会
また、男の子だけにドリルなどの工具や草刈機の使い方を教えず、女の子たちにもものづくりのプロジェクトをさせてあげてください。いろいろなツールを通して、何かを作ったり着想を得ることができるという自信を手に入れることができます。
大人になった私たちにも時々自信を失いそうな瞬間があります。そんな時に思い出すと励まされたり役立てるアドバイスも見られたのではないでしょうか。
Tiltedの他のエピソードも大変興味深いものが多いので、是非お楽しみください!

タイトルとURLをコピーしました